清水玲子【秘密】 映画のキャスト達は、どこまで原作に迫れるか?

秘密THE TOP SECRETの原作とキャスト
清水玲子さん原作の漫画「秘密 THE TOP SECRET」が2016年に実写映画として公開されます。


天才的頭脳と美貌を持つ第九の局長、剛役に生田斗真さん(30歳)、第九への憧れを抱いて配属された新人、青木一行役に岡田将生さん(25歳)がキャスティングされました。


 映画「秘密 THE TOP SECRET」のキャスト達が、どこまで原作に迫れるか?

 また、

 原作と映画のストーリーの違いについてどうなるのか?


原作ファンとしての意見を書かせていただきます。

(画像:http://getnews.jp/archives/945548)

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清水玲子さん原作「秘密」の魅力とは?

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原作である漫画「秘密-トップ・シークレット」1999年、白泉社の「MELODY」に読みきりとして掲載されました。

その後、2001年から連載が開始され、2012年に完結。


およそ10年の間に出た単行本は12巻

決してハイペースではないものの、根強い人気のあるシリーズです。

清水玲子さん(52歳)の最高傑作というファンも多いです。




秘密の主筋を支えるのは、”MRI捜査”と呼ばれる架空の科学捜査です。

死体から取り出した脳をMRIスキャナーにかけると、その脳が”見ていた”映像をが再現されます。

その映像を元に行うのがMRI捜査です。

人間の脳には、常に補正がかかっています。

MRIの映像は、その補正後の映像です。

錯覚も幻覚も映りこみます。




例えば父親が娘を見るとき、、実際の(例えばカメラなどで撮る)映像よりも幼く映ったりします。


父親にとって子供はいつまでも子供、という補正がかかっているからです。




この物語の一番の面白さは、

 そういった人間の心理をも投影した映像を中心に捜査が進められていくという点

です。




また、MRI捜査は常に倫理観や遺族感情との軋轢が絡みます。


死体が脳を取り出すこと、それ以上に死者が生前に見ていた映像(最大5年前まで)をすべて再現できるのですから、プライバシーも何もありません。




MRI捜査に携わる人たちは、時に”のぞき屋“とそしりを受けることもあります。

そんな中でも、この捜査方法が犯人逮捕、冤罪防止に有効だと信じて戦い続けるのが「科学警察研究所 法医第九研究室」、通称「第九」なのです。



原作ファンの期待膨らむ「秘密」映画化のキャスト

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キャスティング発表前から、原作ファンの間では薪剛役を誰かやるのかという話題で盛り上がっていました。

薪剛は「秘密-トップ・シークレット-」の主役である以上に、カリスマだったためです。




第九の皆が薪剛を慕っています。


それだけ彼が警官として驚異的に優れており、かつて貝沼という凶悪犯の脳を見ながらただ一人正気を保って第九に残った人でもあるからです。



また薪剛小柄で童顔、女性と見まごう美貌という設定もあり、誰か演じるのかは非常に注目されていました。




生田斗真さんの警官役といえば、記憶に新しいところでは「ウロボロス~この愛こそ、正義。」でしょう。2016年1月から3月までTBS系で放送されていたドラマです。



表向きは優しく仲間思いの警官でありながら、復讐心を胸に秘めて裏でやくざと繋がっている龍崎イクオ役は、表向きは優秀な警官として第九を率いながら、かつて正当防衛により仲間を射殺したトラウマを抱える薪剛役に近い部分もあります。



二面性という点だけはなく、二面性の間で絶えず葛藤し、戦い続ける姿勢が似ているように思えます。



孤独のようで仲間がいる点も似ています。


竜崎イクオが独りきりで戦いながらも、常に誰かのことを思い出すシーンはとても引き込まれました。



生田斗真さんならきっと、原作ファンの期待にも応える薪剛を演じてくれると思います。



薪剛・生田斗真を慕う青木一行・岡田将生については?


青木一行はそんなを慕う第九の新人です。


素直で誠実、正義感が強くてとても一途です。

すぐ顔に出るため、薪に怒られて落ち込んだり泣いたり、薪に認めてもらって喜んだり、表情がコロコロ変わります。



薪剛に無茶振りをされ、ご機嫌に振り回されても、めげることなく全力で応え、尻尾を振り続けます。

その絶対的な信頼は周囲から「犬」とからかわれることもしばしばです。



そんな青木一行役を岡田将生さん(25歳)が演じるとなれば、思い出すのは「ST」です。

赤城左門薪剛はタイプは違いますが、天才肌であり組織のカリスマです。


岡田将生さんなら、きっと全力で魅せてくれることと思います。


原作か、オリジナルか、大友哲史監督に期待


原作のストーリーが面白いので、原作のまま実写化してほしい思いはありますが、難しい点もあります。


1

一つは凄惨な事件が多く登場し、捜査方法も脳を取り出すことから、絵面としても凄惨な光景となってしまうシーンが多いことです。


それらは凄惨なだけでなく物語自体に大きく踏み込んでくるため、年齢指定をつけずにどう表現するかが、難しいところだと思います。



2

もう一つは事件の動機にタブーが多いことです。


原作には同性愛や近親相姦に基づいて起こった事件がたびたび登場します。

秘密-トップ・シークレット-」の主幹ともいえる貝沼事件(28人連続殺人事件)も、薪剛への歪んだ愛情が元となっています。



原作とおりでなく、オリジナルストーリーとなったとしても、それらをすべて避けて”秘密”を撮ることはできないと思います。

るろうに剣心」の実写化を成し遂げた大友哲史監督が、どのように表現するのか、期待が膨らみます。