マダニに噛まれたら抜かずに病院へ【予防と死の危険もある感染症】

知人がマダニに噛まれて病院で切開除去したと聞いてビックリ


ヒアリに続いてマダニの危険性が騒がれていますよね。
処置の方法を知らないと大変なことになりますので、知識が必要な害虫です。


知人がマダニに噛まれたのは、素足にサンダルで過ごしていたキャンプ場でのことでした。
帰宅し、足の指先に黒い点と糸のようなものが2本モゾモゾと動いてたそうで…
動いていたのはマダニの足だったそうですΣ(゚Д゚)

病院に行って正解‼

メスで大きく切開されて無事に除去できたそうですが、小さなマダニに対して切開範囲はとても大きかったとのこと。
用心して除去しないと毒が身体にまわって大変なことになるとのことです。

裸足で過ごすことの多い季節は、充分に気をつける必要があります。


予防策として、マダニはそんなに高くは飛べないので足元に虫よけスプレーをしておけば良かったと後から言ってました。


今回はマダニに噛まれたらどうすべきかの処置と、噛み跡の様子、また死に至る危険性もある感染症について詳しくお伝えさせて頂きます。

ペットを飼っている方、アウトドアが好きな方は特に注意してみていただきたいと思います。

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【マダニ】大きさ・活動時期・生息場所

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マダニと聞いてもピンときませんよね。
考えるだけでも気持ち悪いですが、万が一、噛まれた時のことも考えて一応知っておきましょう。


大きさ


一般的に私たちが知っているイエダニの大きさが0.3mmに対して、マダニは2mm~4mmくらいの大きさです。

肉眼では非常に見ずらい生き物ですが、吸血しているマダニを見ると肉眼でも黒いものがモゾモゾと動いて気味が悪いと言う方もいるくらいです。





活動時期


にかけてです。

もうほぼ年中ですね^^;





生息場所


山や森、それと藪が川沿いなどに居ます。
そして、人や犬などに飛び移って刺して行動しているのです。

では、なぜ人や犬や猫などに飛び移るのか?
それはね…
血を吸うからです( ノД`)シクシク…

マダニは人や犬などの血液を餌にして、行動しています。

血を吸われたマダニの大きさは、2mm~4mmではなくその倍の大きさになります。

特にお尻あたりがパンパンにふっくれ上がっている姿を見ると一瞬なんだこれって驚いてしまうかも。
なので、マダニに血を吸われたら湿疹やかゆみに襲われます。

もし、藪に行ったり山や森など何気なく行った後にかゆみがあったら、それはマダニに刺されてしまったと言う事になります。


マダニの恐ろしいほどの吸血方法とは?

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マダニは、1週間~10日と言う長期に渡って、血を吸い続けるのです。

その吸血方法は…

マダニの場合、口がはさみのような形になっているので、飛び移った皮膚に嚙み切ります。
さらに、ギザギザの歯を刺し込み皮膚から抜けないように接着剤の様なもの出して、がっちりと固定して抜けないようにするんです。

その、徹底ぶりは恐ろしいと言った方がいいでしょう(´;ω;`)ウゥゥ

だからと言って、慌ててマダニを抜いてはいけませんよ。

マダニに嚙まれただけなら、処置も早く済みますが、もし、対処の方法を間違うと…
感染症と言うさらになる悲劇が後から来ますよ。

その対処方法は、後程ご説明しますね。

マダニ被害が恐いのは死に至る感染症


マダニに刺された後で恐いのは感染症です。
重い後遺症が残ったり、時には死に至ることもあるため、たかが虫刺されと甘くみるのではなく必ず病院を受診しましょう。


刺し口がすぐに治って刺されたかどうかが分からなくなったり、潜伏期間があって症状がすぐに出ない場合もあります。
以下の感染症についての知識を頭にいれておくことで、不明熱や長引く不快症状の原因をいち早く知ることができるかもしれません。

マダニ以外のダニが媒介する感染症も含まれていますが、ぜひ目を通しておいてください。


回帰熱


回帰熱は、ボレリア属の細菌ボレリア・ミヤモトイを保有したマダニに刺されることによる感染症。

発熱期と無熱期を数回繰り返すことが最大の特徴で、致死率は治療を行わない場合で数~30%程度とかなり高い



ライム病


ライム病は、マダニの媒介による感染症。
この感染症は、人獣共通に感染する。
マダニ刺されてから、約1週間から3週間たった時に刺された部分から特徴的な紅斑がでる。
感染地域は、本州から北の地位方が多いとの報告あり。

感染から数か月から数年後に、慢性萎縮性肢端皮膚炎、慢性関節炎、慢性脳脊髄炎、角膜炎などを生ずることがある。



日本紅斑熱


日本紅斑熱は、1984年に徳島県で発見された感染症。
主な特徴的な症状は、高熱・発疹・刺し口。
高熱(39℃~40℃)と発疹で発症し、一般的に予後は良好。

治療が遅れると死に至ることもある。
2005年末までに4例の死亡例が報告されている。


ダニ媒介性脳炎


ダニ媒介性脳炎は、マダニにとって媒介されるフラビウイルス感染症。
つまり日本脳炎と同じウイルスを持っており、発症した際、急性脳炎を引き起こす。

長期 or 永続的な麻痺の頻度は感染患者の10-20%でみられる。
死亡率は1-2%と比較的高い。



キャサヌル森林病


キャサヌル森林病は、フラビウイルス属キャサヌル森林病のウイルスによって感染。
主な感染地域はインドで、年間発症者数は400から500人。
インドに旅行に行った際は要注意。

出血傾向があり、約4割で出血性肺水腫や腎不全。
15%~50%で再発し、発熱から髄膜炎や脳炎に至る例も。

病原菌の潜伏期間は3日から12日。
発症した場合、致死率3%~5%。



Q熱


Q熱は、人獣共通感染症。
主な発症地域はニュージーランドを除く世界で発症。
日本では年間30例の発症。
Q熱という病名は「Query fever =不明熱」に由来。

急性はインフルエンザのような症状で、そのうちの20%は肺炎や肝炎の症状がでる。予後は良好で、死亡率は1~2%である。
慢性化は5%~10%程度にみられ、慢性肝炎、骨髄炎、心内膜炎となり予後は不良。



クリミア・コング出血熱感染症


クリミア・コング出血熱感染症は、クリミア・コング出血熱ウイルスによって引き起こす急性熱性の疾患。
人獣共通感染症。
主な感染地域はアメリカ大陸以外の地域。

ウイルス性出血熱(エボラ出血熱、マールブルグ出血熱、ラッサ熱)と共に4疾患のひとつ。
消化管からの出血が特徴であり、致死率は15%~30%である。



ツツガムシ病


ツツガムシ病は、ダニの一種であるツツガムシから感染。
主な感染地域は、東南アジアに最も広く、日本では北海道と沖縄など除く全国で発生。

潜伏期間は約5~14日程度。風邪のような症状と発熱・刺し口・発疹。
治療を怠ると重症化して肝機能障害や中枢神経症状、死に至ることもある。



重症熱性化粧板減少症候群(STFTS)


重症熱性化粧板減少症候群(STFTS)は、2011年に初めて特定された疾患で、マダニが持つSFTS(フレボウイルス)による感染症。
潜伏期間は6日から数週間程度。

主な症状
発熱と消化器系(吐き気・黄土・腹痛・下痢・解熱など)と神経症状。
10%から30%と非常に高い致死率。
治療は対症療法のみで、有効な治療薬やワクチンはない



やってはいけないこと


感染症の例をみていくと、とても怖いことばかり書いていますよね。

このマダニで一番の問題点は、刺されても気が付きにくく(刺した瞬間に麻酔のようなもので皮膚の感覚を麻痺させる為)、また、潜伏期間が長いもの等は、症状とマダニが結びつかず治療が遅れるということです。

どういった時に気がつくかというと、多くはお風呂に入ってる時です。
または、急にかゆみがきてから気がつくことも。

異変を感じてよく見ると、足元や腕に何か黒いものがΣ(゚Д゚)
…と驚いてある行動をしていませんか。


それは、
マダニを取ってしまうこと
この行為は、とっても危険な行為なんです。



噛まれた時の症状は?その対処方法と対策とは?


マダニが生息している場所は、森や山、薮や草むらなどです。

特に春から夏の時期は、登山やキャンプなどとアウトドアを楽しむイベントが増えますよね。
その楽しんでいる最中に、気づかないうちに刺されてしまうのです。

マダニを初めて見る方は、「かさぶた?」と思うほど非常に小さく、痛みも痒みもないので、気がつかない方が多いのです。

そして数日かけて血を吸っていきますので、日に日に身体はパンパンに大きくなります。そこでようやくマダニに刺されていると気が付く人もいます。


問題はここです。


パンパンになったマダニを見ると、見た目からも気持ち悪く、早くに取りたいと引きはがそうしますが、
絶対に素手で引きはがしてはいけません。


それはなぜか!?

皮膚の奥まで刺さっているのに無理やり引きはがすと、マダニの頭部や牙が体内残ってしまい、感染症の原因にもなるからです。

それに吸血中のマダニを強くつまんでしまう事もいけません。
この行為をすればマダニの体液が体内に逆流し、感染症になる可能性も高くなるのです。


もし、マダニに刺されてたら、直ちに皮膚科に行きましょう。

そこでマダニを切開除去してもらい、処方された薬を飲んでしっかりと治すことが大事ですよ。



犬や猫を飼っている場合


厚労省が先日、野良猫にかまれた50代の女性がマダニが媒介する感染症「重症 熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症し、10日後に死亡していたと発表したばかりなので、犬や猫を飼っている方々の間で不安が広がっています。


万が一、愛猫や愛犬にマダニが刺さっていることを発見しても、その時は除去をすれば心配はありません。

ただし‼
ペットに吸血しているマダニに刺されることは大変危険です。なので、できるだけ動物病院を受診しましょう。


また、犬を飼っている方は、散歩中にマダニに刺されないように細心の注意が必要です。

散歩に行くときは、自分自身も薄手の長袖など着用してから行くと安心です。


マダニに噛まれないようにする予防策


マダニに刺されないためにも、出来るだけ肌の露出を控えてください。

夏場は暑くムシムシとしますが、蚊に刺されたりマダニに刺されるよりはリスクとしては低くなります。

ダニの脅威は身近にあるものと認識して、危機管理する必要性を頭の片隅に入れておいてください。


もしマダニに刺されたら、絶対に引きはがさないように!!

そして早めに皮膚科に診てもらい、医者から出された薬も最後までしっかりと飲みましょう。


マダニ予防策

  • 足元やひざ下などに虫よけスプレーやダニ忌避剤をする。
  • 山林やキャンプ場に行く時は、長袖・長ズボン・長靴・手袋を着用する。
  • 草の上に寝転んだりしない。
  • 脱いだ服を草の上に放置しない。
  • 入浴やシャワーして身体を清潔にする。


アウトドアで草むらに入ったり、キャンプでテントに寝た後などに、体調の異変に気がついた時は直ちに病院に行き、医師にダニに噛まれたかもしれないことを伝えるようにしましょう。