傍聴ブログ|傍聴席で母の涙、弁護人の反対尋問に驚き~前科2犯

傍聴人ブログ・前科2犯

今回は大きい法廷で開かれていた裁判員裁判を傍聴してきました。

裁判長・裁判官2名・検察官2名・弁護人2名・書記官・裁判員・裁判員補助の他、どんな役割か分からないけれど傍らに並んでいる人達を合わせて19名

さらに、被告人(犯人)の両脇を警護している警察官2名と、傍聴席には刑事らしき人も座っていました。ドラマ以上の迫力です。

同じフロアの別の部屋では以前に傍聴した30分ほどで終わる小さな裁判が7件予定されていましたが、今回はこちらの大きな裁判も傍聴可能とのことでしたので迷わずこちらに。

↓初めて傍聴人として裁判を傍聴したのはこちらの記事

傍聴ブログ|被告人のお父様の背中が切ない裁判~前科1犯の事件
傍聴マニアの存在を知り、以前より興味があったので初めて地方裁判所に傍聴をしに行ってきました。 裁判所な...

今回も事件の内容についての詳細は書くことができないのですが、傍聴した裁判の様子や気持ちを書かせて頂きます。

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検察官による時系列での事件内容が凄い

最初から傍聴していないので、被告人(犯人)に対して裁判長が黙秘権などの説明をするところは見ていません。

ちょうど検察官による冒頭陳述が始まったところでした。

…想像以上でした。

被告人と被害者の犯行当時のそれぞれの行動や、周囲の状況、犯行の瞬間の様子などが手に取るように分かる細やかさ。

今や街の至るところに防犯カメラがあるので、時系列に沿って犯人の画像が撮られていることにも驚きました。

この資料を作成するまでに、どれだけ多くの警察官が動いて事実関係や証拠品を調べ、どれだけ多くの人達が裁判に至るまでに協力したのでしょう。

ニュースや新聞で知ることは、実際に起こったことのほんの一部の事実にしか過ぎないんですね。

検察官による証人尋問は衝立の中で

休憩を挟んで被害者の証人尋問だったのですが、傍聴人として部屋に入った時にはすでに衝立が設置されていて、中に被害者の方がいました。

確かに、すぐそばに怖い犯人がいるのはPTSDの悪化に繋がりそうですし、傍聴席には私のような関係者でない人間もいたりするのでプライバシーを守るためにも衝立は必要ですよね。

検察官による証人尋問は、きっとこの日の裁判までに綿密に話し合われていたんでしょうね。
スムーズでした。

でも聞いていて思ったのは、なんて苦しい時間なんだろう…と。

恐ろしい出来事なんて忘れてしまいたいと思うのに、きっと事件後から何度も何度も質問されてきたと思うと辛い…。

PTSDに苦しむ被害者が裁判後に元の生活に戻れることを願ってやみません。

弁護人による矛盾をとことん突く尋問が凄い

反対尋問は弁護人2人が交互に出てきて、先ほど検察官から聞いた同じ内容を深く掘り下げて質問します。

その内容がとても絶妙過ぎて凄いと感じました。

詳しくは書けませんが、被害者の証言の矛盾点をどんどん追及してくるんですよね。

例えば、角度や時間、回数、位置…

恐ろしい体験をした記憶の中で、ひとつひとつ思い出して答えるだけでも凄いと思うのに、さらにそこまで詳しく聞かれるなんて。

…被告人の罪の重さを決定するには大切な作業とはいえ、被害者は被害を受けただけでも辛いのに、事件も事件後も裁判中もずっとしんどいですね…

この一連の流れの中で私が驚いたのは、弁護人の頭の回転です。

証人尋問の内容を事前に得ていないとしたら、即座にその場でメモりながら反対尋問の内容を組み立てているのしょうか。

犯人の罪が事実以上に課せられないように正確な状況を知ることは必要なんだ、と傍聴人の私にまで思わせてくれる説得力は凄いです。

前科2犯で刑務所生活も長い犯人なので、今回はもう否応なしにずっと捕まえておいて欲しい気持ちですが。

傍聴席で母らしき女性の涙が切ない

上記のやりとりの間、女性のすすり泣く声がたまに聞こえていました。

休憩中に会話をしていた内容から、お母さまかと思ったのですが…。

事件は被害者だけでなく、家族や周りの人にまで強い悲しみを与えてしまいます。

心が癒される日が来て欲しいと願うばかり。

まだまだ裁判は何日も続く

私はこの日最後まで傍聴することができず、数時間で帰らせてもらったのですが、まだまだあと何日も続くようでした。

この裁判の行方はもう知ることはできませんが、被害者やそのご家族のみなさまにとってどうか納得のいく判決が出て欲しいと思います。

裁判を傍聴すると、事件によって人生を傷つけられた方々の現実を目の当たりにします。

傍聴人として座っている私は事件とは無関係なので、傍聴席にいることがふと申し訳なくなることも…

裁判はとても深く重いものですが、たくさんのことを考えさせられてとても人生勉強になるので、機会があればまた裁判所に行きたいと思います。

まだ行かれたことがない方もぜひ。

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