子供から大人に感染する感染症についての第2弾です。
以下の前記事では、ノロウィルス・ロタウィルス・溶連菌感染症・手足口病・結膜炎・りんご病(伝染性紅班)についてまとめています。

子供の感染症を大人がもらうと重症化したり、完治までの倦怠感がキツくて仕事や家事に支障があったりしますので、日頃から予防すること、できるだけ早く症状に気がつくことを心がけましょう。
その為には、どんな感染症があるかをまずは知ることです。
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎
乳幼児は風邪程度で済みますが、学童期頃~大人は肺炎を起こす。
免疫力が強いほど、肺炎になりやすい。
症状
ノドの痛み・鼻水、鼻づまり・37℃程度の微熱から39℃以上の高熱・咳・痰のからむ咳
喘息があると、喘息の悪化・喘鳴・呼吸困難
潜伏期間
1~3週間
感染
痰や唾液、咳で人にうつる飛沫感染。
治療
マクロライド系抗生剤で治療。
効かない場合、テトラサイクリン系抗生剤(ただし、8歳以下の子供に2週間以上長く使用すると、歯が黄色になったり、骨の発達に影響)
予防
十分な睡眠と栄養・うがい・手洗い
↑マイコプラズマ肺炎情報
アデノウィルス・プール熱(咽頭結膜熱)
アデノウィルス・プール熱(咽頭結膜熱)
子供と同じ症状。軽症ですむことが多い。
まれに、胃腸炎・急性呼吸器感染症・出血性膀胱炎・流行性角結膜炎など重症化する場合がある。
症状
高熱が3~7日持続・扁桃腺が腫れ・のどの痛み・両目または片目が真っ赤に充血し目やに。
潜伏期間
5日~7日
感染
飛沫感染・糞口感染
治療
アデノウイルス単体に効果のある抗ウイルス剤はありません。
自然治癒力による回復を積極的に考えて安静第一の治療。
予防
手洗い・うがい
学校伝染病
主要症状がなくなった後、2日間登校禁止
プールは2週間は禁止。医師によっては1ヶ月以上禁止している例も。
↑アデノウィルス・プール熱(咽頭結膜熱)情報
ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナ
39度を超える高熱などやや重い症状。強い倦怠感や関節の痛み。
症状
高熱。口内に水泡や水ぶくれ、口蓋垂に炎症。高熱による倦怠感・関節の痛み。まれに熱性痙攣。
髄膜炎等の合併症に注意。
潜伏期間
2日~5日
感染
飛沫感染・糞口感染・接触感染
熱が下がった後でも2?4週間程度の期間は便からウイルスが排出され、この間も感染力がある。
治療
予防となる抗ウイルス剤やワクチンはありません。対症療法。
高熱に伴う脱水症状を防止するために水分補給をしっかり。
予防
手洗い・うがい・タオル共有しない・おむつ交換に注意。
学校伝染病
主な症状がなくなってから2日間の登校禁止。
↑ヘルパンギーナ情報
とびひ
とびひ
子供よりも大人の方が症状が強く出る。
症状
虫刺され、湿疹などの引っかき傷、あるいは小さいけがなどのところに膜の薄い水疱ができ、飛び火して全身に広がっていく。
治療
水疱性膿痂疹は、黄色ブドウ球菌に効く抗菌薬。
痂皮性膿痂疹は、ペニシリン系薬の内服。
ひっかかないようにガーゼで覆う。
予防
夏には汗をかいたままにしないようシャワー浴を心がけ、爪を短く切っておくよう注意。
↑とびひ情報
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
40度近い高熱が出たり、耳下腺の腫れもかなり痛みがある。
合併症を起こして重症化してしまうケースが多い。
髄膜炎・脳炎・膵炎など。
症状
耳下腺炎や顎下腺炎で顔がおたふくのように腫れる。
まれに、無菌性髄膜炎・難聴・睾丸炎・卵巣炎・膵炎。
潜伏期間
2~3週間
感染
ムンプスウイルスの飛沫感染
治療
発熱や痛みに対する対症療法
予防
予防接種(ワクチン)あり。
学校伝染病
耳下腺の腫れが完全にひくまで出席停止。
↑おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
RSウィルス
RSウィルス
鼻から感染し、風邪程度でおさまる事が多い。
症状
鼻水、咳、発熱などのかぜ症状があり、多くの場合1~2週間で治る。
まれに気管支炎を起こし、喘鳴を起こす気管支炎や肺炎を起こすことも。
生後1年以内、特に生後6ヶ月以内の乳児は重症化しやすい。
潜伏期間
2日~8日
ウイルス排泄期間は7~21日と長いため、感染が広がりやすい。
感染
飛沫感染、接触感染
治療
特効薬はありません。対症療法が重要
予防
マスクの着用や手洗い・うがいの徹底。
ドアノブなどこまめにアルコール消毒。
↑RSウィルス
風疹
風疹
重症化しやすい。まれに脳炎。
妊娠中は要注意。先天性風疹症候群。
症状
発熱・発疹が全身に。リンパ節が腫れ、目の充血と関節痛。
潜伏期間
2~3週間
感染
飛沫感染、接触感染
治療
対症療法
予防
予防接種(ワクチン)あり。
↑風疹情報
たくさんある大人にうつる子供の感染症
子供の感染症の多くは大人にうつります。
そして重症化する例がとても多い。
…って、怖いですよね。
子育て世代の親は特に、感染症にかかった子供を看病するため二次感染の危険がとても高いんです。
でも、私もそうですが、周りに頼れる両親や義両親がいない場合など、気合いでかからなかったりするんですよね。
まぁ…ここ数年やたら二次感染してしまっていますが^^;
大人が子供の感染症にかかる時の多くは、ストレスが溜まっていたり、免疫力が低下している時。
なので、日頃からストレスを溜めず、睡眠と栄養を充分とることを心がけましょうね。