「火球」とは、流れ星の中でもとくに明るいもののことです。
だいたい金星くらいの明るさですが、中には満月のような光を放って夜空を駆けていくものもあります。
流れ星というと、お願いごとしたら叶えてくれるほど、特別な星のように思えます。
確かに、空を見上げて星が流れることはなかなかありません。
けれど、計画的に見ることができる流れ星もあります。
しかもたくさん――毎年見られる流星群、今回はペルセウス座流星群について紹介します。
流れ星とは?地球と流れ星の位置関係は?
流れ星とは、なんでしょう?
流れ星とは、砂粒から石ころくらいの小さな天体が地球に飛び込んできたとき、大気に触れて発光して見える現象です。
流れ星の素となる砂粒や石ころの多くは、彗星や小惑星からやってきます。
彗星の中には楕円上の軌道を描いて、ぐるぐる回っているものがあります。
それらの軌道上には、彗星が撒き散らしていった砂粒や石ころがたくさんあります。
地上からは星が降ってくるように見えますが、実は地球が流れ星(の素)の中を通り抜けているのです。
ペルセウス座流星群は最も多く流れ星が見られる流星群
流星群は一年に何度か現れますが、特に3大流星群と言われているものがあります。
しぶんき座流星群
8月
ペルセウス座流星群
12月
ふたご座流星群
です。
初めて流星群を観に行くのなら、オススメは8月のペルセウス座流星群です。
理由は3つあります。
流星の数は年によって異なりますが、しぶんき座流星群やふたご座流星群が一時間に平均50個以上といわれているなか、ペルセウス座流星群は平均80個と、非常に期待できます。
8月13日前後は夏休みだったり、お盆休みだったりと、比較的お休みの方が多いタイミングです。
また、帰省や旅行などで、いつもより星が見やすい場所にいらっしゃる方も多いのではないかと思います。
初めて流星群の観測に行くなら、まずはペルセウス座流星群が楽しめそうですね。
8月、ペルセウス座流星群の観測に必要なものは?
ペルセウス流星群を見るために
特別な機材は必要なく、肉眼で見ることができます
ので、お子様の自由研究にもオススメです。
全国各地でお子様向けのペルセウス流星群の観望会も開催されます。
最後に、暖かいこと。これがとても重要です。
1月のしぶんぎ座流星群、12月のふたご座流星群は共に冬です。
夜ともなると、大変寒いです。それなりの装備と覚悟が必要です。
もちろん8月であっても
夜は冷えますので防寒
は大切です。
というわけで、3大流星群の中でも、最も気軽に観に行けるペルセウス座流星群をオススメします。
ペルセウス座流星群はどこに行けば見える?
ペルセウス座流星群はどこに行けば見えるのでしょうか、とよく訊かれます。
どこでも観られます。
というと乱暴ですが、流星群は一等星よりも明るいので、たくさんの星が見える場所でなくても、観ることができます。
ご自宅のベランダや通勤・通学路からでも大丈夫です。
ただし、星よりも明るいものがあるところは見えづらくなります。
目安としては、空を見上げて街灯などの光源が目に入らなければOKです。
理想的な場所としては、
・家の近くの空き地や公園
・大きな駐車場
・河川敷
など広い空が見える場所です。
流星群は(放射点と呼ばれる位置はありますが)夜空全体に出現するので、空が広ければ広いほど、たくさん観るこ とができます。
腰を据える前に周囲をよく確認してください。
不審者が近づいてきたらすぐ分かる場所かどうか、退路の確保しておくことも大切です。
流星群を見るおすすめの場所・観測の名所は?
遠出のできる方、一晩中観ることのできる方には、
登山口の駐車場
をオススメします。
東京、関東近辺であれば、
山梨県・八ヶ岳の美しの森駐車場
埼玉県・堂平天文台 星と緑の創造センター
千葉県・九十九里浜
などが有名です。
大阪、関西近辺であれば、
兵庫県・峰山高原
奈良県・フォレストパーク神野山
和歌山県・かわべ天文公園
奈良県・大塔コスミックパーク 星のくに
などが有名です。
北海道であれば、
北海道・五色お花畑駐車場
北海道・なよろ市立天文台すばる
などが有名です。
ペルセウス座流星群だからこそ見れるたくさんの流れ星を観るために、2015年は今からツアーなどの計画をたててみませんか?
名所に行ってたっぷり流星群を観測するのも素敵ですし、お子さまも一緒にでしたら、広い場所を探して観測するのも良いですね。