しし座流星群の季節がやってきました。
ここ数年、流れる星の数は減ってしまっている“しし座流星群”ですが、明るく長く流れる星が多いため、見つけやすい流星群です。
しし座流星群について、観測日時と方角、それから母天体について書かせていただきます。




流星群が見られる期間を覚えておくと、お出かけの際に楽しみが増えるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
しし座流星群のピークは?【日時と方角】
しし座流星群のピークは?

例年 11月18日頃 2015年は13時
です。
昼間なので日本で観測するならば

から
11月18日の明け方くらい
が見頃です。
しし座流星群の見える方角は?

しし座から離れた位置で流れた方が、長く明るく見える傾向があります。
2001年は2000個流れる大出現。今年は?
しし座流星群は、2001年には1時間あたり2000個流れるという大出現があり、大きなニュースになりました。
残念ながら2002年以降は激減し、近年は1時間あたり数個~10個程度となっています。
今年は月明かりに邪魔されることがないので、非常に見つけやすい年といえるでしょう。
しし座流星群を見つけるコツは?
流星を見つけるコツは、

視界に月や街灯が入らないようにすること
です。
もし入ってしまう場合は、手のひらで遮るだけでも随分違います。
しし座流星群は、火球と呼ばれる明るく長く輝く流星が現れやすいと言われています。
月明かりのない年は、是非とも期待したいところです。
しし座流星群の母天体は?流星群はどうやって生まれる?
母天体とは、その名の通り、流星群を生み出す彗星のことで、彗星からこぼれるチリが燃えて流れ星の群れができます。
彗星が流星群の母天体だと特定された一番初めの流星群がペルセウス座流星群(母天体はスイフト・タットル彗星)で、二番目がこのしし座流星群です。
ちなみにペルセウス座流星群もしし座流星群も、見つけたのはジョバンニ・スキアパレッリというイタリアの天文学者です。
寒くなっても楽しく流星群観測できるコツ
11月も半ばを過ぎ、時刻も真夜中過ぎとなると、相当冷え込みます。
何よりも防寒対策を心がけましょう。
特に公園や駐車場で観測するときは、やりすぎかな?と思うくらいの防寒でちょうどよいです。
一日の気温は、夜明け前に一番低くなります。
一日の気温は太陽によって上がり下がりするので、日が沈んでからどんどん下がり続けます。
昼間の感覚で想像するよりも、ずっと寒いので気をつけてください。
また、山の上など、高い場所に行く場合はいっそう冷え込むので注意が必要です。
防寒グッズとしてオススメなのは、月並ですがやはり

・カイロ
です。
流星群は光の出る暖房器具が使えないため、これでもかというくらい、服の中にカイロを仕込んでいくのが大切です。
特に足元が冷えやすく、公園などの芝生は夜露に濡れることも多いので、

・防水性のブーツ
を履いていくのも良いと思います。
また、しし座流星群は流れる星の数は少なく、流れるときに明るく長い星が多い流星群です。
流星群は空のどこでも見ることができるので、例えば天窓のあるホテルに泊まってみるのはいかがでしょう。
綺麗な夜空の下には、天窓付きのコテージやペンションも数多くあります。
暖かなベッドの上でぼんやりと夜空を見上げて、流れ星が見られたらラッキー、なんて気持ちでも十分に楽しめると思います。
しし座流星群観測でのんびりした流れ星の夜を
最近のしし座流星群は、流星群として期待するには、やや数は少ないかもしれません。
けれど、月のない秋の夜長を、いつもよりちょっと流れ星の見やすい夜を、のんびりと楽しんでみてはいかがでしょうか。