わが家のセキセイインコ(白ハルクイン)はお喋りも上手で人懐っこくて、当然のように家族の一員でした。
セキセイインコの肝臓疾患(肝臓肥大・脂肪肝)はとても多い病気です。
実家で昔からインコ生活をしていましたが、初めてのことなので知識不足だったことと、動物病院の敷居が高かった為、かなり症状が進行してしまってからの受診となりました。
もし今、肝臓の病気かも…と心配しておられるようでしたら、ぜひすぐに病院に連れて行ってあげてくださいね。
小さな鳥さんを診察できる動物病院は限られているため、どうしても受診できないという方は、以下に専門の獣医さんに指導してもらったことを書いていますのでぜひ試してみてくださいね。
可愛い鳥さんが元気になってもらうためのお役に立てたら嬉しいです。
動物病院に連れて行くまで
1年ほど前からお腹の膨らみが気になっていたんだけど、いろいろと調べつつ経過観察をしていました。
この時点で動物病院に連れて行かなかったのは、
- とても元気にしていた
- 病院で診察することで小さな鳥さんにはストレスがかかる
- 近所にセキセイインコの専門病院がなかった
などの理由があります。
やがて嘴(くちばし)に黒いシミのようなものができました。
よく見ると爪にもできていました。
肝臓疾患?
とその時に心配して、過発情やエサに気をつけるようになりました。
…でも、
…黒いシミが消えてホッとしていたのですが、くちばしがどんどん伸びてきて胸に刺さるんじゃないかと思うほどになってしまいました。
エサは食べることができていたし、元気に遊んでいたのですが、さすがにこれは可哀そう…
獣医さんにくちばしを切ってもらう前に病院にて撮影。
嘴には血管が通っているし、素人が切ると変に割れてしまうこともあるようなので、これが動物病院に行くきっかけとなりました。
お腹の膨らみも大きくなってきているし、黒いシミが嘴や爪にできたり、くちばしが伸びてくるのは『肝臓疾患、肝臓肥大、脂肪肝』という記事をたくさん読んだので覚悟をしていました。
セキセイインコが肝臓疾患になる原因は?
とても丁寧なお医者さんで、30分くらいかけて診察、ゲージの中を見ていろいろなアドバイス、栄養指導、そして嘴(くちばし)を切ってくれました。
くちばしスッキリ。良かったです。
腹部の膨らみの原因を調べるにはレントゲンを撮る必要があるとのこと。
今回は初診だし、くちばし切りでストレスもかかっているので詳しい検査はまた次回に。
セキセイインコの肝臓疾患の原因
鳥さんの肝臓の病気はとても多いそうです。
人間と同じで生活習慣病が主な原因です。
夫が帰宅する時間まで起きていたりするので、23時に放鳥していることもありました。反省…
夜更かしをして好きなだけ遊んで、美味しいエサをたっぷり与えられ、冬はヒーターをつけるなど年中快適な環境で生活していたわが家の白ハルクイン…
おかげさまで年中、ベりーベリーハッピー!!!だったようです。
お医者さん曰く、「とても快適で鳥さんは幸せいっぱいと思う」とのことでした。
その言葉には優しさが込められていて救われたんだけど…
でも…
年中ハッピーな鳥さんは、年中いつでも子孫を残せると思ってしまうそうで、過発情になりがちです。
過発情は肝臓にとても負担がかかってしまうので、病気の原因に繋がるんですよね。
肝臓を治すために飼い主ができることは?
たくさんの記事を読んでいる中には、同じく肝臓疾患で10日間ほど入院して元気になったという例もありました。
病院で適切なお薬を処方してもらい、生活習慣を見直すことで元気になるという記事は私の大きな励みでした。
でも…
子供には伝えていませんでしたが、実は悲しい例も多かったため、治療のためにはどんなことでも頑張ろう!と心に決めていました(/_;)
なんとかして助けてあげたくてお医者さんの指導をしっかりと聞いてきました。
診察に持って行った時。
羽を膨らませてしんどそうですよね。
普段の鳥かごの様子です。
小鳥の専門医から見るとこの鳥かごはダメなところがいっぱい…
指導された後、改善した鳥かご。
薬水を飲んでいるところを見てホッと安心。
野菜をなくしたのは薬水で水分をとってもらうためです。
シンプルが良いんですね。
止まり木の爪とぎも足の裏を傷めるだけで爪は削れないので外してあげてとのことでした。
獣医師の診察時に教えていただいたこと
19時までには就寝。ゲージカバーなどをして寝かせること。
エサの好き嫌いをさせない
好きなエサは高カロリーなものに偏りがちで内臓脂肪がつきやすくなる。
エサはまんべんなく食べてもらう
1日の摂取量は8gほど。少なめに入れて毎日交換してあげること。
放鳥時はできるだけ目を離さない
誤飲を防いだり、過発情になりそうな時は気をそらす。
ボレー粉は積極的に与えてOK
無添加無着色で洗いボレー粉が良い。
塩土は医師の間でも賛否両論
たまにならOK。好きでないなら入れなくてもOK。
豆苗は医師の間でも賛否両論。
豆苗や小松菜や青菜など鳥が食べてOKな野菜をローテーションすると良い。
ちなみに、獣医師の中でもさまざまな意見があるとのことですが、診察してくださった先生は塩土は塩分過多になりがち、豆苗は大豆イソフラボンの採り過ぎをしない方が良いとのことでした。
わが家の白ハルクインは豆苗が大好きで、水洗いした豆苗の束に飛び乗って水浴び状態で楽しむ子でした。
なんでも与え過ぎは良くないんですね。
実家でインコ生活が長かったせいもあり、セキセイインコの飼い方をよく勉強することなく飼っていたことが悔やまれます。
これからは健康を守ってあげるからね。
診察後のお家での様子【記録】
初診でしっかりと指導をしてもらったことを守り、肝臓のお薬とネクトンを調合したものを処方されたので毎日水の中にいれて見守っています。
静養できるように放鳥も数十分にして、ずっとそばにいて話しかけてるんだけど…。
そういえばあんなに上手にお喋りしてくれていたのに、体調が悪くなってから何も喋らなくなっちゃったな…
ちょうど換羽期ということもあり痒いようなので、頭や顔周りをカキカキしてあげています。
成長と共に頭の上を掻かせることがなくなっていたのに、嫌がる元気がないのか、それともちょっぴり心細くなって甘えん坊になっているのか、気持ちが良さそうにウットリした顔でされるがまま。
愛していることをいっぱい伝えて、安心できるお家でゆっくりと身体を治していってあげたい。
まだ寒い日もあるせいか、呼吸がだんだん荒くなってきて震えてクシャミをするようになったので、止まり木を外して床置きのヒーターを出してあげました。
体調が悪いと体温調節が難しいらしく、エサを食べる以外はヒーターの上で温まっています。
エサはいつもたっぷり食べて、お薬も飲んでいるところは中々見ることができませんが、糞もキレイにたくさん出ているので栄養も水分も大丈夫そうです。
小動物は体調が悪くても元気なフリをするらしいので、無理してないか無理させてないか様子を見守りながら毎日を過ごしています。
動物病院へ通院の様子【記録】
初診
30分かけて丁寧に診てくれて治療方針や自宅での生活の仕方を指導してもらう。
肝臓とビタミン(ネクトン)のお薬を処方される。
4.25
二度目の受診で言われたこと
ろう膜の変化もないので腫瘍はありません。
足の動きに変化もないので腎臓の病気ではありません。
肝臓肥大、脂肪肝の可能性があり、今は肺まで圧迫されているため呼吸が苦しく辛い状態。
レントゲンで詳しく分かるけれど、羽を広げてはりつけ状態に固定して撮影をするため、苦しそうな呼吸の様子から今日も検査しない方が良い。
処方している薬は基本で、肝臓とビタミンだけ。
今後も様子を見ながら、早寝と栄養をみてあげましょう。
鎮痛消炎剤を追加することもできるけれど、副作用があり効果もさほど期待できない。
ホルモン治療の選択肢もあるけれど副作用が強くおススメしない。
お腹の腫れは全部は小さくならないと思います。
うまく付き合っていきながら、少しでも状態がよくなるように見守っていきましょう。
5月末に受診予定
セキセイインコの肝臓疾患はとてもよくある病気です。
人間と同じ生活習慣病に鳥さんもなってしまうんですね。
元気になろうと頑張っている姿が伝わってきて涙が出そうになりますが、安心させてあげて見守るのみです。